【インディアンジュエリー】トーマス・カーティスのバングル

みなさんこんにちは、たばたです。

今回ご紹介するお気に入りはインディアンジュエリーのバングルです。

少し前に比べたら人気も少し落ち着いてきたインディアンジュエリーですが、打ち込まれたスタンプの模様の意味、作者の思いが込められたジュエリーは、身に着けるだけで圧倒的な存在感を放ちます。

僕が7、8年前に買ったこのバングルも、そのうちのひとつ。

作者は巨匠トーマス・カーティス。インディアンジュエリー好きな方はもちろん知っているナバホ族を代表するアーティストです。

長く使い込んで削れても変わらずはっきりとした模様を表現し続ける、とても深いスタンプワークが特徴です。
持ち前の深いスタンプワークは平面の部分との陰影がはっきりと出て、模様が浮き出ているような迫力を感じます。

インディアンジュエリーの魅力はハンドメイドならではの、良くも悪くもズレがあること。
スタンプの位置や模様がわずかに左右対称ではなかったり直線が曲がっていたりなど、機械ではないハンドメイドならではの持ち味が特徴なので、それはそれでいいのですがトーマス・カーティスは違います。
きっちり左右対称に打ち込まれたスタンプ。個体差はあるのかもしれませんが、このバングルに関してはかなり正確に打ち込まれています。

他のアーティストのバングルやリングも持っているのですが、彼ほど正確に打ち込まれた作品はありません。
アーティスト自身の性格にもよるんですかね。トーマス・カーティスの妥協を許さない姿勢がこの作品を通じて伝わってきますね。

そんなトーマス・カーティスですが残念ながら2013年に亡くなってしまいました。
しかしトーマス自作のタガネ(彫金用のスタンプ)は、同じくインディアンジュエリーアーティストの娘のジェニファー・カーティスに受け継がれています。

彼の作品はもう世に出回っている分しかありません。その中のひとつを自分が持っていることをとても光栄に思います。

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